母と娘。親と子。親の過干渉が子どもを苦しめる「教育虐待」の事件。どうしたらよかったのでしょうね。距離を置くことしか逃げ道がない。でも、家出をしても探偵や警察に連れ戻されてしまう。自分が死ぬか、相手を殺すかの二択しかなかった加害者。
明治大の諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)教授(臨床心理学)は教育虐待について、「子どもが別人格であることを認められず、親が自らの職業選択や進路の願望を押しつけてしまう。子どもが勉強しないと罵倒し、教育面で支配したり、拘束したりすることが起こる」と解説する。こうした問題は、特に同性の親子間に見られるようだ。
諸富教授は「親の人生の願望を子どもに押しつけてはいけない。だが親はその自覚を持つのが難しく、外部の人間が介入できないと、対処は困難となる。子どもの立場からできるのは、外部に助けを求めること。スクールカウンセラーや児童相談所などを積極的に利用してほしい」と話している。
医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態(47NEWS) - Yahoo!ニュース
親の歪みが子をむしばむ。親の気持ちは変わらない。家庭のことに外部は口出しできない。耐えるしかない子ども。受け入れるしかない子ども。どうすればよかったのでしょうね。