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昨日は今日を知らない

教師の交通事故…居眠り運転の原因は部活(過労死レベルの長時間労働)による疲労も一因??

 

 2014年、中学校教師が居眠り運転で小学生を死傷させた交通事故。原因は、「長距離運転による疲労が考えられる」というサイトを見つけました。

 

部活動で朝が早く、帰りも遅い先生。土日も休めない過酷な労働環境…そんな状況で、毎日、38km(1時間半)も運転して学校まで通っていたら、睡眠時間がなくなりますよね。

 

 

 

マイカー通勤の車が対向車線にはみ出し、登校児童2人を死傷させる

──片道38キロを毎日車で通勤していた



 平成26年4月10日午前6時55分ごろ、静岡県沼津市の県道交差点付近で、同県富士市に勤務する中学教師(29)の運転する軽乗用車が、センターラインをはみ出して対向車線側の歩道にいた登校中の小学生2人をはね、5年生の男子児童1人が死亡しました。

 

 事故現場にブレーキ痕がなく、教師は「気がついたらぶつかっていた」と供述していますので、一瞬の居眠り運転が考えられます。この教師は、伊豆の自宅から勤務先まで片道約38kmを毎日約1時間半かけて通勤していました。

 

 県の教育委員会は、長距離通勤の疲労も事故原因の一つではないかと要因を調査しています。

 

長距離マイカー通勤のリスクに気づいていますか - シンク出版株式会社

 

 

 

伊豆市から富士市に向かう途中の沼津市で事故、全行程のちょうど半分くらいの辺りでしょうか。時間は50分経過したくらい? 事故発生が6時55分となっているので、単純計算で6時には家を出ていると思われます。7時30分には学校にいられるような時間設定でしょうか??起きて、準備(朝食や身支度)してとなると、5時には起きないと間に合わないですよね。

 

当時は騒がれていませんでしたが、ここ数年、「ブラック部活動」として、全員顧問制による教師の部活指導(100時間以上の残業、過労死レベルの長時間労働)が問題になっていて、テレビや新聞でもとりあげられていますね。今なら、この交通事故について、「部活」が原因の一つと発表されていたかも??

 

この先生、何部の顧問をされていたのか、何時まで残業されていたのか、土日出勤の状況はどうだったのか…労働時間が発表されていなので、断定はできませんが、気になりますね。

 

ただ、4月10日ということで学校が始まったばかり、しかも異動したばかりでの事故とのこと。

 

 

富士市教育委員会によると、佐野容疑者は今月異動したばかりの富士市内の市立中学校に通勤する途中だったという

 

中学教師が登校中の小学生はね2人死傷 居眠りかブレーキ痕なし - 産経ニュース

 

 

 

異動する前の学校での労働環境、異動直後の労働時間…居眠りしてしまほど疲れていたのか?29歳の体力の限界を超える状況だったのか?調べてほしい、発表してほしいことがたくさんありますね。

 

その後、この裁判の判決がくだり、執行猶予は認められず、禁固2年の実刑判決となったようです。

 

 

伊豆の国市三福の中学校教諭、佐野和寛被告(30)は、今年4月、車で通勤する途中に、眠気を感じたのに運転を中止せず、沼津市松長の交差点で男子児童2人をはねて、このうち10歳の児童を死亡させたとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われています。

 

(中略)

 

これまでの裁判で、検察は佐野教諭に禁錮4年を求刑したの対し、弁護側は勤務先が自宅から遠く、疲れがたまっていたと主張し、執行猶予付きの判決を求めていました。

 


31日の判決で、静岡地方裁判所沼津支部の柴田誠裁判官は「突然、暴走してきた自動車にはねられ、わずか10歳で命を落とした被害者の苦痛と無念の気持ちは察するにあまりある」と指摘しました。

 


その上で「眠気を感じた被告は、危険性を認識しながら、ひとたび制御を失えば、「走る凶器」となる車の運転を継続したのは故意犯に準じ、実刑をもって臨むべきだ」と述べて、佐野教諭に禁錮2年4か月の実刑判決を言い渡しました。

 

NHK / 児童死亡事故 教諭に禁錮刑

 

 

 

通勤の途中であっても、眠気を感じたら仮眠をとるべきで、運転してはならないという裁判長の判断のようですね。子供の未来を奪った死亡事故、起こした罪を償うべき重大な過失です。

 

けれど、働き詰めで休むことが出来なかった(不可抗力)としたら、この先生も被害者で、学校や管理者の責任も追及されるべき事案にも感じました。